エアコンのもっとも重要な部分である圧縮機（コンプレッサー）内部で異常な圧縮運転をすると加熱運転をし故障の原因になります。


圧縮機の修理費は割高になり、場合により新機器へ交換しなければならなくなる事もあります。
圧力計を使用して、ガス圧力が基準値を超えていないかを点検し、運転データを確認しながら内部の詰まりや異常音の有無や運転状態を確認します。


エアコン稼働による振動で、圧縮機の冷媒系統部（フレア）がゆるみガス漏れしたり、コイルが断線し配線がショートしたり絶縁が悪くなったりするおそれがあります。
各部品のビスのゆるみや、配線状態、振動を抑止する防振架台の劣化がないか確認します。

エアコン運転による振動等で、電子部品端子がゆるみ配線がショートする事があります。
専用の計測器を使用し主回路・操作回路の絶縁状態を測定し、端子をしっかりと増締めします。

室外機には圧縮機、熱交換器、プリント基板、ファンモーターなどの主要部品がまとまっており、配管や配線もかなり入り組んでいます。
その為、配管同士が擦れてガス漏れを起こしたり、配線のショートなど、さまざまな不具合を引き起こしたりします。
室外機の固定状況や内部を点検し、配管・配線の異常がないかを入念に確認します。

運転による振動で、配管のフレアー部（室内機と室外機を結び冷媒が通る銅管の先端部）が変形したり、ゆるみ等によりガス漏れを引き起こすことがあります。

フレアー部にゆるみがないかを確認し、配管内部のガス圧力の点検を実施。
この点検を行うことで、ガス漏れや冷房時の水漏れ、圧力上昇による異常停止を事前に防ぐことができるのです。
熱交換器部が汚れたり詰まったりしていると風量が減少し、過負荷運転が続き、効率が悪くなったりと様々な不具合が生じ、吹出しから異臭がしたりゴミが飛散する事もあります。
汚れがひどい場合、冷房時に水漏れを起こしたりするので、熱交換器は保守点検時には十分にチェックする必要があります。

熱交換器を定期的に洗浄する事により、空気の抜けを良くしてガス圧力を正常に機能させ、運転エネルギーを最小限にして消費電力を少なくする事ができます。
特に、雨風にさらされやすい室外機は汚れが付きやすく洗浄が必要であり、車のばい煙の多いメイン通りや線路の周辺、ビルの間にある場合、特に入念な手入れが必要です。
点検により運転データーを採取して、機器が正常に稼働しているかどうかをチェックする事で、故障を未然に防ぎます。

運転データ採取方法は、一般的な圧力・電流・電圧測定方法と、パソコンを使用したデータ採取方法があり、機器の仕様状況に応じて使い分けます。
運転データによる機器管理は、故障の予防保全や修繕計画の立案に役立ちます。

基本的には、年２回（夏期・冬期）の定期点検、年４回のフィルター洗浄、年１回（夏期）の室外機の洗浄などを行っていますが、機械本体の型式・能力・設置場所・使用年数などやお客様の要望に合わせ必要な点検回数や行う修理・洗浄は異なります。
費用や点検回数はご相談のうえ決めさせていただきます。